「クリーンエネルギーが環境破壊?!」(正義のミカタ)

クリーンなエネルギーのひとつとして注目されているソーラー発電。
しかしソーラーパネル設置をめぐり全国でトラブルが相次いでいます。

ソーラー発電。
太陽の光を電気エネルギーに変換する発電方法。
発電時にCO2を排出しないことから環境に優しい再生可能エネルギーとして注目を浴びているが、環境にやさしいはずのソーラー発電が環境破壊を招く?

今問題となっているのはメガソーラー。大規模太陽光発電だ。
今月8日(2021/3/8)奈良県平群町でメガソーラーの建設差し止めを求め地元住民が提訴。
甲子園球場およそ12個分の面積にソーラーパネルを敷き詰めるため、大規模な森林を伐採するという計画に対して、土砂災害の発生の恐れがあり、生態系破壊に繋がるなどと反対の声が上がっている。
このようなトラブルが全国各地で起きているというのだ。

問題は建設時だけではない。
寿命を迎えた大量のソーラーパネルの処分問題も浮上している。
20年後には80万トンものパネルが廃棄され、産業廃棄物処理場がひっ迫する可能性も懸念されている。

この状況に専門家は、こう語る。
「クリーンなイメージのソーラー発電だが正しく理解しないと環境だけではなく、日本経済をも崩壊させる可能性も秘めている」

ソーラーが環境を破壊!?

今月8日、奈良県平群町で大規模太陽光発電(メガソーラー)の建設を巡り、地元住民ら約1000人が工事の差止を求め奈良地裁に提訴しました。

建設計画は、約48ヘクタールの土地(甲子園球場12個分)の森林を伐採。これ生態系が破壊されてます。
ソーラーパネル、約5万3000枚を敷き詰める。景観が悪化。
建設予定地は土砂災害警戒区域。土砂災害の恐れがありますよ。
住民は「自然破壊によって得られるエネルギーはクリーンとは言えない」
先生の見方は「家に付けるくらいなら問題ないが・・・計画性のないメガソーラーに反対運動がこれから頻発していく」ということですか?

杉山先生「そう思いますね。そもそもね、さっきの映像を見ればそうですけど、あれだけ森林を切り払ったら、自然エネルギーってよく言ってるけど、どこまで本当ですかね?というところですね」

全国でもトラブルが起きていると?

杉山先生「そうですね。全国あちこちで起きているし、これからもっと増えていくでしょう。そもそもパネルって並んでいるけど、テレビのディスプレイみたいなものです。中に金属の板が入っていて、ガラスがあって、鉄骨があって,コンクリートがあって、だから工場とかとあんまり変わらない、電子部品も入ってるしね。それをあのスケールで敷き詰めるわけですから。それはそれだけの工事をやるんだったら、きちんと公害対策もしないといけないし、土砂崩れの対策もしなきゃいけない、そんなの当たり前でしょう。でもあれだけの開発をやるのに、拙速にやっちゃったんです。問題が起きないようによく確かめてやらないでね」

パネルがゴミ処理場を圧迫!?

2040年、ソーラーパネル破棄問題。
現状設置されているパネルが一斉に寿命を迎え処分場をひっ迫!
破棄量80万トン!
資源エネルギー庁の調査によりますと、破棄を想定して費用を確保していない事業者は74パーセント、ではどうするのか?放置するんですか?不法投棄するんですか?後々問題でしょ。
そもそもソーラーパネルは構成材料が多い!さらに全国各地に作ったパネルの撤去作業は困難という、こういう2040年問題お大変だということです。

杉山先生「さっきテレビのパネルみたいなもんだよって言ったんですけど、これだけ並んでいたらどうやって処分するのか普通、頭痛くなるでしょう?
これが今、日本中にあるわけです。日本の大きな会社は真面目だからやります、みんなこれみんな回収して、処分して。だけど、何だかよくわからない業者もいっぱいはいっちゃったというのが現状です。会社によっては倒産していなくなっちゃうかもしれないし。海外に転売されているかもしれないしね。そしたらこうったものがあちこちに残っちゃうわけですよ。」

藤井聡先生(元内閣参与)「この太陽光問題ってエネルギー問題で国政の中でも重要な問題でいろいろと議論もあるんですけども、一番重要なのは発電能力なんですよ。太陽光パネルを東京の山手線内全体に敷き詰めても原発の半分以下しか発電できない。それやったらやっても仕方ないんじゃないかと」

杉山先生「太陽光ってね、要は(エネルギー効率が)薄いわけです。薄いからこうやって広い面積が必要なわけです。
そこへいくと、石炭とかは、最近嫌われているけども、実はあれこそ究極の自然エネルギーでね、そもそも化石なんですよ、恐竜がいた頃に木がいっぱい生えていて、それが化石になってこんな溜まってて、ぱっと持ってきたら凄い勢いで燃えるでしょう。
だから石炭の火力発電所をやったらずっと少ない面積で済むから、森はそのまんま綺麗で青々としたまんまで。どっちが自然かといったら」

FIT制度でソーラー発電激増!?

FIT(固定価格買い取り)制度
再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が買い取ることを国が約束した制度。
2012年より開始、20年間継続。
日本のエネルギー自給率向上が目的。再生可能エネルギーの普及促進でございます。
だから東日本大震災の後、やっぱりエネルギー問題をどうしましょうかというところなんですけども。こんな広告があります。「今こそソーラー発電に投資を!」「エコで儲かる!」「頭金ゼロで毎月○万円の収入」「20年にわたって国が保障してくれる!」

杉山先生、ソーラー発電というのは儲かるんですか?

杉山先生「儲かる人は儲かります。儲かるのは大きな家を持っている人、それから地主、こういう人たち土地を貸してああいうのを作れば儲かる。それからそこへ投資する大金持ちの投資家も儲かる。それからそこで建設を請け負った事業者も儲かる。だけど、どうして儲かるかというとそれを払う人がいるからですね。」

FIT制度で電気代が高くなる!?

再生可能エネルギー(ソーラー発電など)で電気を作ります。電力会社にそれを売ります。固定価格で買い取ります。で、電気利用者にそれを供給します。そして、我々は電気料金の再エネ賦課金で払っているんです。
平均的な家庭で年に1万円程度の負担。

杉山先生「これね、計算が合わないでしょう、2.4兆円だから。(職場などで払った分を含めると)ひとりあたり年間2万円払っているんですよ。

藤井先生「ぼくらもこれ入ってきたとき、めちゃくちゃ反対していたんですよ、これ消費増税と一緒だから。しかも、使ってほとんど役に立たないんですから」

現在のシステムではソーラー発電が増えると国民の負担も増える!
電気代が上がることは日本経済全体にとって損失。

杉山先生「ひとり一人が2万円を払っているんですよ。しかも政府はグリーン成長だと言って、経済成長に資するとかって言ってたんだけど、それはさっき言った儲かる人だけの成長であって、みんなどんどん損しているから。」

東日本大震災があって原発が危険だとなって、火力発電だと地球温暖化が進むというのもあって、それで再生可能エネルギーにアクセル踏んだんじゃないんですか?

杉山先生「そうなんだけど、やり方が下手くそすぎた。こんなに金をかける必要はぜんぜんない、こんなことやっているのは日本だけですよ。
もっと厳しく入札条件とか作って安く買えばよかったのに、慌ててもの凄い高い値段で政府が買っちゃた。」

藤井先生「政府がグリーンって言ったらかっこいいから買っただけなんですよ。」

杉山先生「だいたい太陽光発電の電気ってあんまり使いものにならないわけですよ。晴れてないと使えない、昼間しか使えないでしょ。だけど今日は曇っているから新幹線を止めるってわけにはいかないから。ですから結局、太陽光発電所を作っても火力発電所は必要なんですよ。減らせない、他の発電所は。だから二つあるんですよ同じような発電所が。無駄でしょう?だから発電所の価値なってあまりないの、だけど、本当の価値の2倍とか5倍とかで政府が買い取って、そのお金はみんなに払わせている。」

地球温暖化というのは先生は否定的なんですか?

杉山先生「地球温暖化(説)はフェイクだらけで、例えば台風が増えてますか、強くなっていますかというと、統計を見ると増えていない。雨量も統計を見ると何も変わっていない。猛暑なって言ってるけど、猛暑は地球温暖化のせいじゃないですからね。地球温暖化なんて江戸時代から比べて0.7度しか上がっていないですからね。30年前から比べると0.2度ぐらいです。」

ソーラー発電の覇権を握るのは中国!?

太陽光パネルのシェアランキング(2019年)
1位、ジンコソーラー(中国)
2位、JAコソーラー(中国)
3位、リナソーラー(中国)
4位、カナディアンソーラー(カナダ)→製造は中国
5位、ロンジコソーラー(中国)

だから世界が太陽光発電をやればやるほど中国が儲かるようにできているんです。
中国は世界一の石油輸入国、アメリカは世界一の産油国。
石油→ソーラーの流れが世界の主流になれば中国に利がある。
去年、習近平国家主席は「2060年までにCO2の排出量をゼロに!再生可能エネルギーを全電力の8割に拡大する!?」と言ってます。

ソーラー発電に必要なシリコンはウイグル自治区で6割生産!
さらに中国企業が日本のインフラに浸透する可能性も!

杉山先生「パネルの中のシリコンっていうのが心臓部なんですけども、これが中国のシェアが世界の8割作ってて、その内6割がウイグル。だから世界の半分はウイグル。
新疆ウイグル自治区ですよ、さっきも話題になっていたけども。
なんでそこで作っているかというと、中国は石炭で電気を作っていて安いと、電気をいっぱい使うんですよシリコンを作るのは。それから環境規制があまいから、公害対策をあまりしなくていいから安く作れるのと、もっと怖いのが低賃金で作れるから、強制労働も入っているんじゃないかというのは最近、海外では話題になっています。海外では我々そんなのを買ってはいけないのではないかと見直しをやっているんです。」

日本のインフラにも浸透するというのはどういうことなんですか?

杉山先生「サイバーテロってあるんですけども、最近、ある国が他の国にサイバー攻撃で発電所を止めるってことをやるんですよ。ロシアはウクライナの発電所をそれで2016年に止めて大停電にしたんですね。イランも止められているでしょう。イギリスなんかもまずいことになっちゃって、イギリスは電気事業を民営化して売ったんだけど、気がついたら転売されちゃって3分の1ぐらい中国に握られちゃったて、今、中国から指令を出すとロンドン大停電とか、もの凄いことになっていると。日本も今、太陽光発電がいっぱい繋がっちゃってる。結構、中国系の事業者がある。」

→ 「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(朝日放送テレビ)より。