ブルーキャピタル社の杜撰な工事の実態

工事やり直しを命じられている山梨県のブルーキャピタル&トーエネックの巨大メガソーラー

函南町軽井沢地区のメガソーラーは、ブルーキャピタル社が施行し、完成後はトーエネックに売却する計画です。
これと同様にブルー社が施行しトーエネックが売電する予定で既に売却済みの山梨県甲斐市菖蒲沢のメガソーラーの実態をレポートします。

ブロックを置いただけの呆れた調整池

誇らしげにブルー社のホームページに載っているこの巨大メガソーラーは、写真から見て取れるとおりあきらかに調整池が小さ過ぎます。


これで、この巨大メガソーラー群により失われた森林の保水力をコントロールできるとは到底信じられません。

しかもこの調整池はティーロードのコンクリートブロックを積み重ねてできています。
「ティーロード」とは、その名のとおり「T型」の「道(ロード)」用ブロックという意味です。

これを見た専門家は「素人の仕事」と呆れていました。

無許可で敷き詰められた太陽光パネル

これで本当に許可は下りているのでしょうか?
山梨県に問い合わせてみると更にデタラメな工事の実態があきらかとなりました。

既に洗掘されパイプの根元が出ている鋼管

このような巨大な林地開発行為を行うためには、その手順として防災工事を先行するのが常識です。
ところが県の職員がこの杜撰な調整池のチェックに訪れた時には既に太陽光パネルを敷き詰められていました。
許可無く勝手に工事を進めていたわけです。

現在、この調整池は行政から作り直しを求められています。
この危険な状態は一刻も早く改善すべきですが、工事をやり直している形跡は一切ありませんでした。

事業者もまるで機能しない調整池だとわかっているから、直すつもりも無いのでしょう。
この急傾斜地にこの低クオリティの調整池ですから、もし仮に水が集まったら逆に危険でさえあります。
つまり、この巨大メガソーラーには実質的に調整池が無いも同然なのです。

もはや開発行為自体の許可取消を行うべき事案ではないでしょうか。

トーエネックの担当者は「知らなかった」

林地開発許可時には、元々このような設計ではなかったはずです。
設計書どおりではない、でたらめなこの実態をトーネックはどのように考えているのでしょうか。
担当者に電話で問い合わせてみたところ、山梨県から連絡が来るまでこの現状を知らなかったという回答でした。
既に所有者であり安全を守る責任のあるトーエネックはこの実態を把握さえしていませんでした。
それで住民の安全が守れると言うのでしょうか?

方法書説明会(8)「住民の理解は後回し」