
山梨県甲斐市菖蒲沢で、安全性に問題があるとして県から工事のやり直しを求められていたトーエネックは、その安全対策を行わないまま約1年間放置した後、11月12日、施工を行ったブルーキャピタルに事業を売却(返却)しました。
長崎知事「あまりにも無責任だ」
「中部電力の子会社トーエネックが発注しているので、ちゃんとやるだろうとう大前提で考えてきた。ところが、トーエネック自体がちゃんとやっていたかどうかが疑わしくなってきた」長崎幸太郎氏(山梨県知事)

手抜きだらけの復旧工事に待った!
この会見が行われる直前まで、全国再エネ問題連絡会の共同代表らは県知事と面会し、この問題について情報共有を行っていました。
その中で連絡会からの指摘により、中の鉄骨も不十分なブロックを重ねただけの調整池に、コンクリートを塗って誤魔化そうとしたブルーキャピタルの計画はイチから見直すこととなりました。

これは単なる施工ミスでは無く、住民の命より経費削減を優先した悪質なケースであり、届け出どおりの調整池に作り直すのが当然のことです。
長崎知事は「申し入れが完全に無視され、信頼の土台が破壊された。社会的に不誠実な行為で強い憤りを禁じ得ない」「場合によっては人の命がかかわる問題を放擲して逃げ去るのは、あまりにも無責任だ」と批判しました。
