不自然かつ巧妙なタイミングで出された変更届けは、義務付け訴訟逃れか?
函南町で巨大メガソーラーの計画を進めるトーエネックとブルーキャピタルは、約2年間に渡り町の条例に基づく届け出を拒み続けてきました。その理由は、これまで当サイトでもお伝えしてきたとおり「町の条例を適用しないのならば届け出をする」といった主旨の身勝手なものでした。
関連記事
→ 事業者はなぜ「同意してください」とは言わないのか?
ところが、そのトーエネックは2021年7月26日に最初の届け出を行うと共に、更にはその3週間後に発電出力や運転開始時期などの変更届を提出してきました。
函南町はその最初の届け出には同意・不同意の判断を見送り、後から送られてきた変更届けに対してのみ不同意を通知しました。
この結果、メガソーラーの設置は事実上認められないことになり一件落着か。と思いきや、前出の山口代表は「まだ安心はできない」とした上で、こう続けた。
「今回の不同意については、事業者によるトラップの可能性が考えられる。何よりトーエネックは条例施行から2年もの間、届け出を拒み続けていたのに、7月に一転申請に踏み切り、そのわずか3週間後に今度は変更を届け出たこと自体が不自然だ。今後、事業者は変更届を取り消すなどで不同意の効力を無くすシナリオを描いているのかも。今回の件でひとまず住民を安心させ、油断を生じさせる狙いがありそう」
「今回の不同意については、事業者によるトラップの可能性が考えられる。何よりトーエネックは条例施行から2年もの間、届け出を拒み続けていたのに、7月に一転申請に踏み切り、そのわずか3週間後に今度は変更を届け出たこと自体が不自然だ。今後、事業者は変更届を取り消すなどで不同意の効力を無くすシナリオを描いているのかも。今回の件でひとまず住民を安心させ、油断を生じさせる狙いがありそう」
エネルギーフォーラム(2021年12月号)
不同意理由に「事業抑制区域」の記述なし
町はこれまでもこの事業に反対のポーズを取りながら、実際は計画が止まらないように慎重に行動してきました。
関連記事
→ 復命書でわかった、函南町の本音!
やる気を見せない特別委員会
町議会議員では一部の議員を除き、この町長の意向に忖度していることは議会に特設した「メガソーラー建設計画問題対策特別委員会」(馬籠正明委員長)が7回も開催したという会議の報告書が、内容の薄いわずか2ページのものしかないことからも明らかです。
町の不同意を受け事業者が撤退するのか、それとも懸念していることが現実となるのか、今後の動きを注視していく必要があります。