連載(8)5年前の会社がもう存在しない

県のホームページをご覧いただきますと「土砂災害情報」が出てきます。

土砂災害情報マップについて(静岡県公式ホームページ)

伊豆半島の土砂災害の危険箇所。土砂災害による被害のおそれのある場所を水色で示してます。
結構、広い箇所で示されています。やはり伊豆半島の生い立ちによるところで、火山灰で出来た場所ですからね。

今回の計画地域も私たちの仲間がパソコンで正確に位置取りしたところ、約4割が「土石流危険渓流等」に入ってます。
指定されてなくても危険なのに、こんな危険な場所になぜ作るのか。

万が一、土石流が発生すればこういう風なことが想定されるのかなと思います。
軽井沢、丹那の民家、多くの方々が一瞬にして飲み込まれてしまうのではないか。

ブルーキャピタルのホームページで公表していた数字を元に、これだけの面積を単純に計算して行きますと、100ミリの雨量を計算すると1時間に10万9千9百トンの水量が発生します。その水が下り降りてくるとこのようなカタチになるのかなと。
これが九州で発生した1000ミリの雨量を想定すれば、水量の総数が110万トンにおよぶと考えられます。

これは斜面崩壊と土石流の写真です。
この土石流というのは過去最高瞬間速度は時速144キロを記録されています。
平均土石流の速度は時速40〜50キロで下流域に向かって行くのではないか。当然これは傾斜の角度にもよりますが。
結果、数百万トンの濁流が下流域を襲っていくというのが可能性として考えらます。

ここまでは全国的なメガソーラーの問題と災害についてお話させていただきました。

このブルー社の軽井沢の建設に当たって、どのような動きをしたか。
これは先ほどの渡辺さんからも説明がありましたように、5年前の平成26年からこの合同会社「函南メガソーラーパーク」「函南メガソーラー株式会社」「函南太陽光合同会社」これらに先日、全てに電話を入れました。

どこも、もう実在しません。電話にで出なかったり、あるいは「そんな会社とっくに止めましたよ」ということです。

たった5年前。いずれももう存在しません。
そしてFITのID(売電権)がどんどん転売されていきました。
土地もそうです。

先ほど渡辺さんがお話されたように、函南町の区長会議でこの段階(2018年4月13日)では、町はとても危機感を持っていました。
「住民の反対運動が起こるのではないか」「災害が起こるのではないか」ということで区長方にお伝えしています。
なのに、懸念を持っておきながら、その懸念を解消しようという言動が一切出てこない。

6月議会で、ある議員が「伊東市の二の舞にならないために条例を作った方がいいのでは」という質問をされています。
でも町の方は「わかりました」という返答はありませんでした。

9月議会ではメガソーラーについてはまったく触れられず。
そして、12月議会でまたある議員が「やはり条例を作るべきではないのか」と繰り返し言いました。
しかし、町長は「現時点で条例を作ることは考えていない」と答弁しています。
これは函南町のホームページで公開されていますので、ご確認いただければと思います。

函南町議会 会議録検索システム

そして、今年3月議会でも問題は取り上げられず、そして6月になって条例を制定するという運びなのです。

なぜこんなに遅れたのか?

軽井沢メガソーラー建設は、まだ止めることができます。
条例を適用すれば止めることができるのです。

静岡新聞(2019年8月7日版)
伊豆日日新聞(2019年8月14日版)

(つづく)

(1)集落の水路を排水路として使う危険な計画
(2)常套句は「地元の同意は必要ありません」
(3)町の事前協議の結果は「不同意」
(4)「条例適用は難しい」なぜ?
(5)不自然に条例から消えた文言「着工の60日前」
(6)遅れた事業計画、遅らせた条例制定
(7)「民家があったら大惨事」霧島市の教訓
(8)5年前の会社がもう存在しない

NEXT→ (9)条例とFIT法でメガソーラーは止められる

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