
函南メガソーラー署名1.3万人分提出
反対団体、副知事に
函南町軽井沢地区に計画された大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設に反対する住民団体「函南町軽井沢メガソーラーを考える会」(山口雅之共同代表)は25日、県庁に難波喬司副知事を訪ね、環境影響評価(アセスメント)の厳格な審査を求める陳情書と、建設に反対する約1万3千人分の署名を提出した。
山口代表は台風19号の影響により同町で起きた土砂崩れに触れ「(メガソーラーの)調整池の下流で土石流を受ける恐れがある。住民は大きな不安を抱いている」と指摘した。難波副知事は「気持ちはよくわかる。私も反対だ。署名は重みがある。できる限りのことはしたい」と応じた。
計画されたメガソーラーは県条例で環境アセスの対象になる。陳情書は台風被害を踏まえ、下流域を含む広範囲で環境アセスを実施し、事業者への指導を徹底するよう求めた。
山口代表は提出後の記者会見で、建設を中止させるのは困難だとする同町の対応を批判し、仁科喜世志町長の解職要求(リコール)について「他に方法がないなら問題を打開する選択肢になる」と述べた。