トーエネックとの面会の前夜、ある町会議員から電話がありました。
業者との面会に参加したいとの申し出でした。
ありがたい申し出でですが、しかし、その町会議員は12月の議会で私たちの請願に反対していました。そのため、その反対理由を明確にしてもらわなければ行動を共にすることは難しいと思いました。
以下は、そのときの会話です。
吉原(以下「吉」)「住民が求めている請願に対してなぜ反対したのですか?」
町会議員(以下「議」)「条例を適用して町長に不同意をするようにという請願でしたよね?」
吉「はい」
議「私個人も適用できないと判断していますので反対しました」
吉「条例が適用できないと判断しているわけですよね?」
議「そうです。だから住民運動の方に加わりたいということです。でも受け入れられないのであえば止めておきますけど」
吉「そうですね、それは仕方がないですね」
議「わかりました」
適用できない理由は個人の判断
吉「住民に対して何か言うことはないですか?」
議「特にございません」
吉「軽井沢の人に対してもですか?」
議「ないです。議会で私の主張は全部表明していますので。理由は適用できないっていうそこだけですよ」
吉「適用できない理由の説明は無いんですか?」
議「それは私個人の判断なので」
吉「個人の判断ではなく法的に適用できるかどうかをなぜ議論しないんですか?」
議「いや、法的に適用できるかできないかよりも私自身が判断することが大事なんじゃないですか?私は法律的なことはよくわかりません」
吉「はい」
議「条例を読んだ限りは適用できないという判断をしたということですよ」
町の弁護士に意見を聞かない理由
吉「たとえば、なぜ町の弁護士を呼んでその意見を聞こうとしないのでしょうか?」
議「弁護士はそれぞれに判断が変わってきますよね」
吉「もちろん」
議「その証拠にみなさんの弁護士さんと町の弁護士さんの意見が食い違っているわけですよね」
吉「いいえ、町の弁護士がどう判断しているかの情報はまだ公開されていません」
議「まぁ、役場を通じてそういった判断をしているということはご理解していただいていると思うんですよ」
吉「いいえ、理解できません。町の弁護士が何と言っているかの見解を我々はまだ聞いていません」
議「あの、弁護士に直接聞いていなくても町の役場は弁護士に相談をして法律的なことをアドバイスを受けて判断をしたという説明をしていますよね」
吉「町の弁護士がどういった判断をしたのかということを聞いていません。町が独自に判断をしたということは聞いています」
議「弁護士に相談したと言ってますよね」
吉「それは知っています。しかし、相談内容はまだ聞いていません。なぜ町会議員たちは弁護士の話を聞こうとしないのでしょうか?」
議「私個人はですね、弁護士によって解釈が変わってくるので、あまり聞いても右往左往するだけであって」
吉「右往左往する?」
議「そう、適用できるできないの意見が出てきますよね、きっと」
吉「町の弁護士が適用できると言っているのか言っていないのか、あなたは知っているということですか?」
議「知りませんが、私は町の説明を聞いて判断しています」
吉「町の判断が正しいかどうかを監査するのも町会議員の役割ではないですか?」
(後半へつづく)