2020年3月、ついにブルーキャピタル社が当初予定してた稼働予定日を迎えました。
今、昨年7月に放送された「とびっきり!しずおか」の放送を見直してみると、当時にはわからなかった2つの疑問とそれによって1つの答えが浮かび上がってきます。
ぜひ以下の動画(約17分)をご覧ください。
【疑問1】なぜ、使える条例を使おうとしないのか?
伊東市は工事着工後に条例が施行されました。だから事業を止めれなかったと、この番組の中でも説明しています。 (注意)
番組内では「施行されるのがもう着工の後ということで止めることはできなかった」と言っていますが、それはあくまで事業者の主張であり、実際には着工前に施行され経産省もその判断を支持し改善命令を発しています。
詳しくはこちらのコメントをご覧ください。
→ 伊東市の事例に関する補足
当時は10月施行の函南町の条例が工事着工日に間に合うかどうかがひとつの焦点だったのです。
そしていま現在、工事は着工されていません。
それなのになぜ、町はわざわざ自ら条例が適用できない理由を付ける必要があるのでしょうか?
【疑問2】なぜ、県に計画地の危険性を伝えなかったのか?
江田課長は、土地利用の事前協議で不同意という結果を出したことを説明しています。
不同意と言うのだから当然、少なくとも函南町はこの計画に反対なのだと誰もが思うでしょう。
森林法における許可申請のポイントは「災害を防ぐ」「水害を防ぐ」「水を育む」「環境を守る」の4点。
そのどれもが軽井沢メガソーラーを許可しない理由になりうる十分な要件です。
町民のことを考えれば、当然、これらの危険性を訴えたと思います。
ところが実はこの不同意は「林地開発許可を不許可にしてほしいということではない」とわざわざ県の担当者に説明していることが明らかになりました。ポイントの4要件にどれも当てはまらないとも・・・。これは町民の信頼を裏切る行為と言えるでしょう。
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この発言をした責任者の前川部長は、この発言は無かったと反論し、この真相を明らかにするため、部長みずから「県と町と住民で三者会議をしましょう」と提案がされました。
しかし、その発言から約一ヶ月が経とうとしてもそれが実現する見通しは無く、それどころか、まもなく疑惑の部長は定年退職の日を迎えます。
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【本音】函南町は反対を装い軽井沢メガソーラー計画を推進している。
元々この計画は条例が施行する前に工事着工し、今年3月から発電事業を開始する計画でした。
もし、昨年7月4日に住民が署名を添えた反対の意思を知事へ伝えていなかったら、環境アセスも適用されず計画どおりに進んでいた可能性は十分考えられます。なにしろ、町は何も問題ないと言っているのだから。
町は事業者が予定する2019年6月に着工させるためには、この計画に何も問題ないという必要があったのです。
しかし幸いにも環境アセスが必要となり、まだ工事着工には至っていません。
だから普通に条例は適用できるのです。
そして実際、函南町は一度は「条例は適用できる」と言っています。ただし、訴訟リスクがあるので適用しない判断をしていると。
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ところが、ここで例に上げた国立市マンション訴訟が、実は工事着工後の条例施行だったため問題になっていたこと。すなわち逆に工事着工前であれば条例適用できることを指摘されると、また「(やっぱり)法的に難しい」と言い出しています。
条例を適用「しない」のか「できない」のか、大きな違いです。町長に忖度する町議会議員はこの2つの理由を曖昧なまま右往左往しています。
ここから導き出される答えはひとつしか考えられません。
町民には「目標は同じ建設阻止だ」と言いながら、裏で事業者に便宜を図っていると。