“森林が無かったら地下水は実はできないんです。
緑が豊かな山では35パーセントが地下水になるけども、無い場合にはわずか5パーセントしか地下水にはならない”
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■火災で有毒ガスが発生
鎮火後、遮光シートで覆うこと。
というのは、炎の光でやっぱり発電しますからね。
ただ遮光シート覆うとそれが燃えるのでは?と思いますけども。難しいです。
ただし発熱によるシートへの熔解や発火に注意ですね。
これは東京消防庁の太陽光発電システム火災消防活動における安全対策なんですけども。
まず火災現場でソーラーパネルを見つけたら直ちに全ての作業を中止して本部に連絡しなさい。
パネルは破損しても発電して止める決定的な方法は無い。
熱によるガラスの飛散、熱分解による有毒ガス(フッ化水素など)がありますから風下の住民は直ちに避難させてください。
基本的に十分な装置を備えた消防士以外は近づかないこと、というマニュアルがあります。
この十分な装置とはどんなのかと言いますと完全防備です。まるで宇宙服のような装置を付けた消防士が現れるようです。山添消防署買っているでしょうね?と思いますけどね。
ということでアスクルの倉庫の火災ですね。
これもソーラーパネルを屋根にずーと並んでいたので、ちゃんと放水ができなくて鎮火が大幅に遅れました。
■業者が倒産、パネルは放置
これは伊賀市のメガソーラー建設現場なんですけども。造成を始めてから土砂崩れが止まらなくて、6年目ですけどまだ止められないです。
前が県道なんですけども、しょっちゅう通行止めになっています。
割と傾斜はゆるいんですけど、どんどん崩れてくるんです。止められないんです。
これは、高知県の土砂流出の様子ですけども、もの凄いです。海がまっ茶々になっています。
土砂崩れ。
これは仙台市です。上にある家もけっこう危ないですね。
斜面というのは基本的に木とか草の根の力で保っているんですけども、それを取っちゃったわけですから、当然こうなります。
全国でこういう土砂崩れが多くて、この右の下のほうなんてグランドキャニオンって呼ばれているんです。
人の背丈の3倍ぐらいの土砂崩壊が起こっています。
左の方のこれは姫路市の例ですね。
これは奈良市の下狭川町。ここから20分ぐらいのところにあるんですけども、急斜面にそのまま(パネルが)流れています。
これは完成後、業者が倒産してね、完成したのに放置されてます。
地主はこの後始末、撤去をどうしようかと非常に悩んでおられます。
90代のおじいさんなんですけどね。非常に気の毒だと思います。
なんか、原野商法みたいな感じですね。
■大雨、強風に弱い太陽光パネル
大雨による増水で大崩壊しています。
2年前の鬼怒川の決壊ですけども、堤防を崩してメガソーラーを作っていたらしくてそこが洪水の発端になっています。
強風でもやっぱり崩壊してまして、スクリュー杭というので立っているんですけども、それがすっぽり抜けています。
そういう事故も頻発しています。
ということで、バブル経済の時代に破綻したゴルフ場開発予定地での建設。これ非常に多いですね。
ここも同じケースですね。
結局、ゴルフ場を作ったけどもお客が減少して、会員権が下落してメガソーラーになったと。
ただ、ちゃんとメンテナンスしないと、自然発火したり土砂崩れを起こすので今後どうなるか、難しいところです。
■健康被害は受忍限度を超えている
こういう事故があります。
近くにメガソーラが出来たために反射光で室温が52度になったと、住んでられないと。
これは鈴鹿市の同じ例ですけども、これは私も行ったりしていろいろ業者に指導したら家の周りだけ撤去してくれたようです。だだここは山の側でですね時々、鹿とか猿が乗っかってかなり壊れてました。いつまで保つかわからないですね。
眩しさによる被害ですね。
眩しくてまともに歩けない。ぶどう園の作業が辛い。寝ていられない。庭におれない。
裁判で受忍限度を超えているとされた例もあります。
アリで機能停止。
蟻ってそこらへんにいますよね。あの蟻が電線をかじって、そこで火事になったとかね。機能停止したという事故も発生しています。
実は日陰とか落ち葉でも機能は止まるんですね。
これパネルの端っこだけ日陰になっていますけども、これで全機能が停止する場合もあるんです。
これ並列に繋いでますのでそのツボのところが日陰になったら全部止まるんです。
パネル温度は基本的に太陽光を浴びてますから80度ぐらいには普通に上昇します。60度ぐらいは普通です。
ですから窪地ですとその空気が温まって熱風が流れ出すということもあります。
電磁波ですね。
これも短期的影響は十分離れていれば直ちに影響はないけども、長期的影響はまだわかっていない。
かなり大規模なパワーコンディショナーが必要ですので電磁波も問題になってくると思います。
■森林伐採で地下水は枯れる
森林というのは多面的な機能がありまして、特にこの水源涵養機能ですね。快適環境形成機能。これは無視できないと思います。
ところが大規模に造成しますとそれが根本的に失われてしまいます。
森林というのはこういう風に暖流構造を作っていることで地下水を涵養しているんですね。
ですから森林が無かったら地下水は実はできないんです。
緑が豊かな山では35パーセントが地下水になるけども、無い場合にはわずか5パーセントしか地下水にはならない。
ということでここに出来ますと、当然、上水道とか農地の水枯れは必至になると思います。
これはこの前、見せていただいた現場ですけども、水源の上の田んぼの森ですね。
水源跡にはウキゴケという準絶滅危惧種がありまして、それ以外にも私、4種類の絶滅危惧種を見つけました。
まともに調べれば結構あると思います。
太陽光、風力はもういらないんじゃないかと思います。
さすがに中部電力、関西電力の管内にはもういらないと思います。
私がこの本でも纏めたんですけども、ちゃんと再エネに使えるのは赤で書いた地熱と水力で、風力、太陽光これ全然ダメ。
まぁとりあえず天然ガスで行っておくしかないかなというのが私がこの本で纏めた結論であります。
どうもありがとうございました。
(拍手)
この後の、質疑応答は動画をご覧ください。