熱海の土石流発生現場からわずか4キロ弱、開発規模は数十倍の函南メガソーラーは本当に安全なのか?
2021年7月3日に熱海市で発生した土石流は、大量の土砂が民家や車を押し流し、今なお緊迫した状況が続いています。
この災害の原因究明や責任の所在はまだ今後の課題ですが、起点となった盛土と土砂崩壊のトリガーとなった太陽光発電所の存在は無視できません。
この太陽光発電所は、全体で約440kWの発電規模であるにも関わらず、11個のFIT認定IDに分割されているため、調整池などの設備がありませんでした。
そのため、雨水は時差なく盛土に注ぎ込まれ今回の災害の引き金になったものと推測できます。
参考記事
→ 分割された太陽光発電所の問題
一方、函南メガソーラーでは、調整池はあるもののその地質は熱海と同じ火山灰、そしてその直下に活断層という危険なもので地質の専門家も「こんな危険な計画は止めなけらばならない」(塩坂邦雄氏)と警告を鳴らしています。
参考記事
→ メガソーラー直下に活断層
安全の根拠は「林地開発許可」?
今回の事故を受け函南町メガソーラーの発電事業者であるトーエネックの長瀬部長に改めて安全性について電話取材しました。
しかし、「県の林地開発許可を得ている」「法令に則って事業を進める」と従来の説明を繰り返すばかりでした。
環境アセス審査会でもそれでは不十分な説明であることの注意を受けたばかりにも関わらず、県に責任転嫁する無責任な態度は変わっていません。
参考記事
→ 危険性を県に責任転嫁する事業者にNO!