2018年3月11日、丹那農村環境改善センターにて「森町長を囲む会」が開催されました。
その中で多くの時間を割いて光回線の実現に関する見解が述べられました。
森延彦(函南町長)の発言の要点
光回線ケーブルに関しまして、先日の議会で答弁したことを中心に骨子だけ簡潔に申し上げます。
■地域格差の問題
これだけの情報化社会が進んでいる中で通信環境の整備の遅れというのは地域格差に結び付く問題だと私は認識しています。
同じ函南町に住みながら十分な通信環境を享受できないというのは忌々しき事態だと理解しています。
「町長と語る会」「ブロック懇談会」など様々なかたちで要望がよせられていることは承知しています。
しかし、これは民間事業者がやると言わないとこれはできない事業です。
先ほど説明のありました(事業者負担分の)3分の2を出す業者が来ない限り、町と県が残りを出しても実現できない事業であることをまずご理解いただきたいと思います。
既にNTT西日本とTOKAIに打診をしていますが、採算性の問題で難色を示すのは言うまでもありません。
それは通信網を整備したらそれでアクセス(契約)して貰えるのかということす。向こうも事業者ですので赤字を覚悟で先行投資はしないということです。
■協議会の設立
その解決のため、町に協議会を作り佐野総務部部長をリーダーとして大勢の方に参加していただきました。
そして、10の自治会の人たちからこの3月に要望書を提出していただきました。
この種の要望というのは陳情ではなく、まさに要望です。
「ぜひやってくれ」という熱い要望が通じるということが重要です。
これは町にだけではなく、通信事業者に対してもこれだけの需要があることを汲み取って欲しいと要望することが必要です。
■町の人口の1割の問題
丹那小学校区の人口は函南町の約1割を占めています。
その1割の人たちが不便を被っているというのは忌々しき事態ですので一刻も早く解消する必要があります。
さきほど伊豆の国市の話がありましたが、私たちにとってありがたいのはかなり近くまで光ケーブルが来ているということです。
そこをどうやって延伸していただくかというのがこれから大きな勝負だと思っているところです。
■スピード感を持って
それから、静岡県の情報通信計画では光回線を県全体で網羅しようということで進んでいます。
県の補助金を得るためには基本計画を30年度の秋ぐらいまでに作らないとその次の予算の採択にはなりません。
そういった意味でもスピード感を持ってやらなければなりません。
私も全面的に支援することの覚悟はできてます。
「地元の方々の強い要望」「町の姿勢」「県・国の支援」「通信事業者への働きかけ」
これら4つの要素が不可欠です。
ぜひ私としても努力はお約束しますが、住民の皆さんの更なる支援をお願いいたします。