【光回線の実現に向けて】函南町議会(会議録からの抜粋)

光回線に関して話し合われた今年3月の函南町議会の会議録が公開されました。

以下は、函南町議会(平成30年3月定例会)の会議録から、光回線に関する部分を抜粋したものです。
(抜粋者:ダイヤランド区 吉原英文)

平成30年  3月 定例会 - 03月05日-05号 (中略)

◆9番(石川正洋君) 通告書に基づき一般質問をさせていただきます。
1、まちの防犯対策は。

(中略)

2、光通信ケーブル普及について。
全国の光回線のエリアカバー率は90%以上であるが、丹那小学校区に限らずありますが、974局エリアでは未整備である。
静岡県情報化基本計画(新ふじの国ICT戦略)では、県総合計画を情報通信技術(ICT)により支援する計画(平成26年度から平成29年度)があるが、光通信ケーブル未整備地区の普及要望を踏まえ、町ではどのような対応を考えているか。
以上、よろしくお願いします。

(中略)

◎総務部長(佐野章夫君) 石川議員の質問2についてお答えいたします。
光通信ケーブルの普及につきましては、過去3回の丹那小学校区のブロック懇談会やダイヤランド区における町長と語る会などで光通信が整備されていないことから、生活に不便を来しているとのご意見をいただいております。
光通信の整備は、本来通信事業者がみずからの事業としてエリアを拡大し、利用者にサービスを提供し普及していくものではございますが、町としても、他の事業者が実施する電気やガスなどの社会インフラと同様に、重要な社会基盤の一つであると考えております。町では、住民よりの要望を受け、今までに数回にわたり町内で光通信事業を営業しております事業者2社に対し、住民の要望を伝えるとともに、整備状況などを確認し、光通信網の整備をお願いしてまいりましたが、2社ともに事業の採算性を主な理由に、前向きな返事はいただけていないのが現状でございます。
昨年11月の丹那小学校区のブロック懇談会において、地元からの提案として、光通信網の早期実現について、丹那小学校区全体の要望として今後活動していきたいとの提案があり、それを受けまして、本年1月に丹那小学校区の区長様や役員の皆様にお集まりいただき、インターネット通信環境についての意見交換会を開催し、各区のインターネット通信環境の状況や要望についてご意見を伺いました。各区からは、ほとんどの地区において不便を感じており、より通信環境の良い光通信網の整備をしてほしいとのご意見でございました。その意見交換会において、丹那小学校区の10の自治会の区長様の連名で、通信事業者に対し早期の光通信の整備に向けた要望書を提出することが提案され、各区長様が同意し、同様に町に対しても協力をお願いする要望書を提出することとなり、先日3月になりまして要望書が提出されております。
町としても、町内の人口の約1割を占める丹那小学校区全域で地域の格差なく光通信網が整備され、インターネットの通信環境が向上することは、町民の生活環境の向上につながるものであり、通信事業者に対し住民の要望を伝えるとともに、町としても早期の光通信網の整備を今後も粘り強くお願いしていきたいと考えております。いずれにいたしましても、通信事業者が事業を実施するためには、ある程度の採算性の見込みが不可欠であり、強力な地域全体の要望が必要不可欠になるものでございます。
丹那小学校区への光通信網の整備は、住民、町、通信事業者にとって困難な事業であり、住民と町と通信事業者が協働してそれぞれの立場で取り組んでいかなければ実現が難しい事業であると考えております。町内の光通信網の未整備地区の解消に向けて、今後も町としてできることにしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
○議長(加藤常夫君) 9番、石川議員。
◆9番(石川正洋君) 静岡県では、新たに平成30年度から平成33年度を計画期間とする静岡県の高度情報化基本計画の策定を行っているということですが、町では県費補助を受けられるような要望を出す考えはございませんでしょうか。
○議長(加藤常夫君) 総務部長。
◎総務部長(佐野章夫君) 県の補助金についてでございますが、現在の静岡県情報化基本計画につきましては、平成29年度末までに超高速ブロードバンド世帯のカバー率の目標値である95%を達成し得るものと聞いております。次期の計画でございますが、こちらが静岡県高度情報化基本計画につきましては、計画期間を平成30年度から平成33年度として、平成30年本年3月末に公表される予定となっております。
光通信の整備に関する県の補助金につきましては、現在の計画においては補助制度がございましたが、次期計画においても継続されているかどうかは未確定であり、現在確認ができておりません。ですから、県への情報収集に努め、また必要に応じて補助金の要望等をしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(加藤常夫君) 9番、石川議員。
◆9番(石川正洋君) 光通信網の整備は、インターネットを利用する人たち、特に若年層にとっては、高規格な幹線道路の整備と相通ずるものがございます。安全便利な道路は町の第六次総合計画の根幹をなすもので、人口減少社会に向けて、特に丹那小学校区ではダイヤランドやエメラルド地区は若い層が入り込みやすい環境になっております。そういう中でお子様を育てながら、地元でインターネット環境が整備された中で暮らすという、そういう選択肢も出てくるかと思います。このような光通信整備に対する町長のお考えを最後に聞いて、一般質問とさせていただきます。
○議長(加藤常夫君) 町長。
◎町長(森延彦君) 石川議員のご質問にお答えをいたします。
先ほど総務部長が登壇でもお答えしましたような形で、光通信の整備の必要性というのは私も十分認識していることでございます。それから、またこれもご答弁いたしましたが、丹那小学校区10の自治会の要望の総意としてもう既に出されているということでございますので、地元のニーズが高まっているという認識も同様でございます。
いずれにいたしましても、先ほど総務部長が申し上げましたように、光通信の主体は民間事業者でございます。したがいまして、地元の要望をしっかりと取りまとめて、町としてもその要望を受けとめて、通信事業者に進達をする等、しっかりと取り組む必要があるということは十分認識しているところでございます。今後具体的な行動に関しましても、しっかりと隊形を組んで、地元ともども取り組んでまいりたいと、かように思うところでございます。
以上です。

 

函南町議会会議録(抜粋)

議事録の全文は下記から閲覧できます。
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