大規模メガソーラーのような大きな事業には、さまざまな利権が発生します。
開発事業者だけではなく、その工事を請け負う地元企業にとっても大きな仕事です。
そして地元企業がそういった大きな仕事を請けるためには、地元の議員さんなどに協力を得ることもまた普通にあることです。
また、選挙などになれば今度は議員さんに協力するといった持ちつ持たれつの関係にあります。
それが行き過ぎると汚職の問題などにも発展しますが、そんなオーバーな話ではなく一般的な常識の範疇で忖度する程度のことはどこにでもある話です。
例えばメガソーラーの建築を制限するような条例を作ろうとなったとき、お世話になった業者にだけは迷惑のかからない抜け道のある条文にするといったような忖度が考えられます。
しかし、もし地元住民の建築反対の声が大きく上がり、とても忖度できないような状態になったら、そんなことは言ってられません。それこそ汚職事件に発展したり、そこまで行かなくても疑惑の目を向けられることになってしまいますから。
大抵の場合、そういう時のために、ちゃんと抜け道を塞ぐ策も考えられています。
そして「はじめからそうするつもりでしたよ」と言う顔をすれば問題は大きくならなくて済みます。
人に疑いを持って生きることはつまらないことですが、だからと言って何も疑わないのは愚かなことです。
オトナの事情で止むにやまれず、やらねばならないことはあります。
私たちは、それをただ直接的に責めるのではなく、そうできないしっかりとした監視の目を持つことによって健全な社会を作っていきましょう。