方法書審査会「森林法と環境アセスは別もの」

「過小評価する事業者の考え方が心配」(審査会委員)

2021年4月13日、静岡県庁にて第一回目の静岡県環境影響評価審査会が開催されました。

審査会委員「河川の変化とか、地下水の変化とか、そういったものは今回一切評価しない。土壌や土砂の流出や堆積についても評価項目としては選定しない。人と自然の触れ合い活動の場も評価しない。そういう理解でよろしいでしょうか?」
事業者「そうでございます。」

審査会委員「泥水等は調整池で処理されるということだが、ノーム層の“パウダー状で柔らい”ものが沈殿するか非常に疑問。大雨のときには流れだし生態系に影響を与えないか心配だが。」
事業者「泥水等による生態系への調査は他の事業でも評価対象にしていないので、この事業でも評価対象にはしません。」

審査会委員「泥水が流れ込むことによって大きな被害を受けたという実例を最近新聞等で読んだばかり。それでも影響は小さいとお考えなんでしょうか?」
事業者「考えておりません。」

「土砂汚濁収まらず」遠野の太陽光発電

「土砂汚濁収まらず」遠野の太陽光発電に住民抗議(朝日新聞)

審査会委員「事業者の見解に、森林法による林地開発許可が下りているから安全だとする項目が多いが、森林法と環境アセスは別もの。環境アセスの項目としてしっかり根拠を示して欲しい。」

第二回目は5月中旬に開催される予定です。

00令和3年度第1回静岡県環境影響評価審査会次次第
01【資料1】環境影響評価について
02【資料2】環境影響評価方法書説明資料
03【資料3】審査会委員の意見等に対する事業者の見解
04【資料4】庁内連絡会委員の意見等に対する事業者の見解
05【資料5】意見概要書(住民意見等に対する事業者の見解)