川勝知事は不完全な方法書を認めるのか?

環境アセス審査会委員の質問に殆ど未回答
事業者自身も認める不完全な方法書

静岡県は、函南町メガソーラー建設に関する環境アセス審査会を開催し「方法書」の審査を行っている段階です。

その審査会は3回開催されましたが、事業者は、委員からの質問に、毎回、答えることが出来ず、次回審査会に持ち越されることが繰り返され、3回目の審査会でも、新たな質問も含め、持ち越された質問の回答も未だにされていませんでした。

事業者から、未だに回答が無いにも拘わらず、県は方法書の審査を終え、次の準備書の段階に移行しようとしています。
私達は、方法書の審査で委員が質問したことに事業者から回答を得ていないのに、次の段階に進むことには納得できないばかりか、県の姿勢に憤りを覚えます。

方法書の審査は3回とは決まっていない

方法書の審査は3回と法令に規定されている訳ではありません。
必要があれば何度でも行えることは生活環境課長も認めています。
そもそも、事業者が回答をしないのが原因なのですから、県に瑕疵がある訳ではありません。
事業者からの回答が揃った段階で方法書の審議会を行い、そして答申を知事にするのが「筋」ではないでしょうか?
川勝知事も選挙演説で、「私は嘘偽りが大嫌い」「筋を曲げる人間が大嫌い」と、自らの姿勢を示さました。県の姿勢、筋が通りません。

90日は、あくまで標準処理期間

「知事意見のリミットは方法書公開から90日と決められている」という指摘があります。しかし、この90日はあくまで標準処理期間であり、絶対なものではありません。

この期間は静岡県環境影響評価条例第14条1項の規定を受け、同規則第12条において規定されています。
静岡県生活環境課長に確認したところ「これは訓示規定です。この期間が過ぎると違法かと言われると、そこに合理的な理由があれば、当然、期間の延長もあり得ます。」との回答を頂いております。

問われているのは審査会の意義

それにも拘わらず、今週の金曜日に答申を纏めあげて、知事に答申する予定であると事務局(県生活環境課)からお聞きしましたが、以ての外と思います。

それでは、審査会で行った委員の質問は、何のための質問であったのか?委員の質問自体が、意味をなさなくなります。
それは審査会自体が意味をなさなくなることを県が自ら認めることにもなります。

終了を判断したのは誰なのか?

方法書の審査会を終了することを誰が判断したのか追及すると、難波副知事とのことでした。
川勝知事は、軽井沢メガソーラーは建設反対の姿勢を選挙を通じて明確に地元住民をはじめ県民に広く約束しています。
その川勝知事の政治姿勢と矛盾することにもなりかねず、これは有権者として、川勝知事の政治姿勢を見極める大事な判断材料になると思います。

これは川勝知事が了解の下に判断したのか、もし、川勝知事が知らないところで勝手に判断したのなら大問題だと思います。
川勝知事の判断を確認して頂きたい旨、県生活環境課長にお伝えしました。
生活環境課長は、難波副知事に相談し回答しますとの返事を頂きました。

皆さんも下記のメールフォームから知事へ意見を送りましょう。

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