“ネットワーク型公共交通システム”の具体的提案

2020.10.27.に開催された「令和2年度まちづくりブロック懇談会『町長と語ろう』」に出席し、丹那小学校区に係る地域公共交通網について具体的提案を行ってきましたので、ご報告させて頂きます。

私が提案したのは、基幹交通軸としての大場駅・熱海駅間路線バスの増便及び丹那小学校区内の乗換拠点としてのバス停整備」「自主運行バス・タクシー等によるフィーダー交通」を組み合わせた“ネットワーク型公共交通システム”です。

伊豆箱根バスが運行している大場駅・熱海駅間路線バスは、現在は「朝に熱海方向へ1便、夕方に大場方向へ2便」しか運行していませんが、熱海エリアを運行する同社バス車庫が大場駅近くにあるため、かなりの本数の回送便が走行しているので、その有効利用による増便が可能ではとの提案を行いました。

また、乗換拠点としてのバス停は、利用者の待合場所やパーク&ライド用駐車場も必要なことから、候補地として「新山IC付近のコンビニ近傍」や「熱函トンネル手前の料金所跡地」を提案させて頂きました。

実現に向けたスケジュール感については、函南町が今年作成した「函南町地域公共交通網形成計画」で「路線バスのルート再編・ダイヤ見直しは2023から運行形態を変更する。」とされていることを指摘し、実現に向けた協議・調整を函南町とバス事業者で早急に進めるようお願いしました。

また、フィーダー交通については、現行の自主運行バス(ダイヤランドシャトルバス)等を母体に、その改変やデマンド交通、法改正で可能となった自家用有償旅客運送やスクールバス等の有効活用などを地域で検討する必要があるので、コンサルタントへの発注等、函南町の協力をお願いしました。

町長は、私の「行政と地域が協力しての幹線バスとフィーダーによる公共交通網の形成は、少子高齢化社会におけるローカルエリアの公共交通システムとして国が示すモデルそのもの」という言葉に頷きながら聞いておられましたし、「空気を運んでいて、もったいない。」との補足発言もして頂けました。

ちなみに、私の提案以前にお話のあった他区役員等から「スクールバスの有効活用」「丹那は、熱海駅に近く首都圏から1時間強の好立地」というご発言があり、丹那小学校の特認校化(学区外からの児童受け入れが可能となる)に向けた検討が進められているとの教育長のお話もあったことから、「テレワーク移住地や観光地としてのポテンシャルの高さ」についても触れさせて頂きました。

私の発言要旨は、ほとんど地域公共交通会議委員として尽力して頂いている山口副区長の受け売りです。山口さんに敬意を表すると供にご教授に感謝申し上げます。

文責:菊池康之