函南メガソーラー「反対姿勢 明確に」

伊豆日日新聞(2019年8月1日版)

軽井沢区 ダイヤランド
署名6259人、町に陳情

函南町の軽井沢地区で、都内の事業者が進める大規模太陽光発電施設(メガソーラー)について、地元である軽井沢区の渡辺一英区長(49)とダイヤランドの吉原英文区長(57)が31日、町に対し、連名による「陳情書」を提出した。町民らが寄せた計6259人分(30日現在)の「軽井沢メガソーラー反対」署名を添え、建設阻止に向けた町条例の適用と、仁科喜世志町長が反対姿勢をより明確にすることを求めた。

「町発電調和条例の適用を」

陳情書は「住民の不安を一日でも早く払拭するため、町長として『町自然環境等と再生可能エネルギー発電事業との調和に関する条例』施行(10月1日)と同時に、同条例に基づく届出を(事業者に)求めてほしい」「町長は不同意、つまり建設に反対(阻止)する意志があるのだから、町民に『建設に反対する』旨を明確に伝えて不安を解消してほしい」ーとしている。併せて町の適切な情報公開の徹底も求めた。
軽井沢区では7月、集会で「大多数が反対」の採決をとっていて、1日には「軽井沢メガソーラー計画反対を明確にし、建設を阻止」するよう求める「要請書」を町に提出する見通し。
受け取った仁科町長は「地元、軽井沢区の意志として、大変重いものと承る。今後も地元の声を積み重ねながら、町長の責任の下で、改めて県にも出向きたいと考えている」と答えた。区長会を通じ「具体的で、全町的な協力も求めていきたい」とも語った。
函南町議会にも「メガソーラー建設計画に反対する、議会での反対決議」などを求める「請願書」を提出した。

静岡新聞(2019年8月1日版)