住民の意見の1位は災害問題。つづいて環境問題、水害問題。
これら命に関わる問題は「実行可能な範囲内」での対応では不十分。
事業者に都合よく纏められる前に、生データの分析結果を報告します。
ダイヤランド区に集まった、函南町メガソーラー方法書に対する意見書102件を集計・分析しました。
1位 災害問題
最も多かったのは、調整池直下の活断層とスコリア層による土砂災害の災害リスクの問題を指摘するものでした。
しっかりと調査を行い安全対策を取るというのならまだしも、それどころかブルーキャピタル社は「活断層がずれるのは何百年に一度の話」とこの危険性を過小評価しています。おざなりな調査では話になりません。
2位 環境問題
続いて多かったのが大規模な森林伐採による被害に関することで、観光地であり酪農地帯でもあるこの地域の環境や景観が悪化するなど環境問題が指摘されています。
3位 水害問題
近年の水害被害の実態をまったく考慮していないどころか、住民説明会では「洪水は調査項目でない」とさえ言い切っています。
開発地の下流に水害を発生させる可能性が高いこの場所ならではの調査をしないで何の意味があるというのでしょうか?
直下に丹那小学校や幼稚園
そして、数は少ないものの計画地の直下に丹那小学校や幼稚園があることを心配する声がありました。子供達の命にかかわる看過できない問題です。
また、ここはこの地域の避難所でもあります。いずれは、こんな危険な場所に避難することになるのでしょうか?
これら人命に関わる問題に対して「実行可能な範囲内で、できる限り回避・低減されていること」とする評価の手法自体に対しても不適切と指摘する意見も多くありました。
事業者の対応に注視しましょう
さて、これらの意見書は一旦事業者の手に渡り、事業者が纏め見解を付けて県に提出されます。どのような纏められ方をするのかはまだわかりません。
それを基に環境影響評価審査会が開催されるのです。
これまでの事業者の不誠実な態度を考えると、多くの意見が軽視あるいは無視され、事業者に都合よく扱われる可能性が大いに考えられます。決してそのようなことを許さないようこれからも多くの住民の目で注視していく必要があります。