暴走する川勝知事を無条件に擁護する会派の操り人形
廣田氏の長所
廣田氏は、いつも謙虚に人の話をよく聞き、人に頼まれれば嫌とは言えず懸命に取り組む。特に川勝知事とのパイプ役としてはその実力を発揮し、地元の函南町で起きているメガソーラー問題の現場に知事の視察を実現した。
仮に力が及ばなかった場合などには自分の非力を素直に認め謝ることも忘れない。
廣田氏の短所
よくも悪くも懸命に動きはするが、肝心なことの実現力に欠ける。
川勝知事とも親しく話しができるといえば聞こえはいいが、結局のところ知事にうまく使われる駒のひとつ。
「ふじのくに県民クラブ」内でも人望があるとは言えず、ただ所属する会派の決定事項に素直に従う1票にすぎない。
発端は函南メガソーラー問題
地元の函南メガソーラー問題を解決する一連の活動の中で、廣田氏は決定的な判断ミスを行っている。
地元住民が必死に揃えた千載一遇のチャンスを逃し(あるいはあえて見過ごし)この問題を長期化させてしまった。もし、廣田氏が再選するようなことがあれば更に問題は深刻化するだろう。
2022年6月、静岡県議会は地元住民の提出した函南メガソーラーに関する県の林地開発許可の再審査を求める請願に基づき、集中審査を行った。その結果、手続き上の重大な瑕疵があることが明白となった。
その結果を受け、地元住民は同年12月、今度は林地開発許可の取消を求める請願を提出。結果、その請願は全議員賛成で採択された。
議会の求めに応じない川勝知事
ところが、川勝知事はその求めに応じなかった。全会一致の議会の求めを、川勝知事は特別な理由なく拒否したのだ。
そのような民主主義を軽視する知事に対して、住民は県議会による不信任決議を求める請願を提出することとなった。しかし、ここで大問題が発生する。
地元の請願を受けない廣田氏
請願には紹介議員が必要だが、住民は地元選出の議員である廣田氏にそれを依頼した。
廣田氏は即答を避け持ち帰り検討することとなった。いわゆる知事与党と呼ばれる会派の一員としてはそれは当然のことと言える。場合によっては会派を抜けなければならない可能性すら出てくる議員生命を左右する決断になるからだ。
その1週間後に廣田氏が出した答えは「請願は受けられない」というものだった。その回答はある程度は予想できるものだったので仕方が無い。しかしその理由が奇妙なものだった。
「自民党会派が賛成しないと言っているので採択の実効性の問題で受けられない」というのだ。
参考記事
→ ひろた議員に「川勝知事の不信任決議を求める請願」を打診中
廣田氏の嘘
実は住民は自民党会派とも情報共有をしていて、彼らは「ふじのくに県民クラブ」の廣田氏から、そのような内容の請願が提出されれば諸手を挙げて賛成することになっていた。
それはそうである。ちょうど1年前、川勝知事の「コシヒカリしかない発言」を発端とした知事への辞任勧告決議を可決したばかりだからだ。
その時は、直前まで不信任決議を採択する予定だったが、まさに廣田氏を含むわずか2票が足らずそれを断念した経緯があった。今回はその廣田氏から不信任決議案を出すというのだから反対するわけがない。
自民会派が嘘を付く理由はない、本心から廣田氏からそれが出されることを歓迎しているはずである。
参考記事
→ 静岡県議会「知事辞職勧告」可決 県政初 川勝氏「任期を全う」(静岡新聞)
意見の相違はやむを得ない。しかし、嘘は絶対にダメだ!
川勝知事を説得できない廣田氏
人から頼まれたことは素直に頑張る廣田氏だが、人を説得するのは苦手としているようだ。住民にすら不信感を持たれる人物が、あの策士、川勝知事を説得などできるはずはない。
それでも、自ら「不信任決議案」を出さざるを得ない状況という大きな武器を手に、許可の取消というごく簡単な成果を上げることすらできないものか。
これが冒頭に上げた彼女の欠点「よくも悪くも懸命に動きはするが、肝心かことの実現力に欠ける」である。
いくら人はよくても、肝心なことが実行できないのであれば県議失格と言わざるをえない。
廣田氏を落選させなければならない理由
県議会の全会一致の結論さえ無視する独裁者、川勝平太知事。
彼は函南メガソーラー問題だけでなく、盛り土問題、リニア問題など数々の不誠実な対応を続けている。
「ふじのくに県民クラブ」は、知事与党として知事を支えるのは当然だがしかし、明らかに間違った判断をしている場合にはそれを正すのもその役割ではないのか。
とにかく何があっても知事を守る。間違えていても守る。決して正はしないのであれば、それはもはやまともな県議会とは言えないのではないか。県議の役割放棄、機能不全である。
様々意見があることは当然のことでありそれを否定するつもりはない。
しかしその前提となる健全な県議会を実現するためには「ふじのくに県民クラブ」の議員をひとりでもふたりでも落選させるしかない。
同じ志を持つ皆さんの支援・応援を期待し、この運動が大きく広がっていくことを望む。
文責:吉原英文